歯科衛生士に必要な学問

虫歯や歯周病に有効な対策は、まずは虫歯や歯周病にならないこと、つまりは「予防」です。1989年の法改正によって「歯科保健指導業務」が歯科衛生士法に明記されたことで、保健指導業務がより重要になりました。

適切な保健指導を行える歯科衛生士になるために、養成機関では集団や個人に向けた口の清掃指導や、子供の虫歯予防を目的とした食事・生活指導、あるいは老人などへの訪問指導を勉強します。それとともに、実際に指導で使う資料を作成して学習することもあります。

歯科医院で働くとき、歯科に関する知識にとどまらず、社会環境や食生活、育児行動など幅広い分野の知識が求められます。さまざまな事態に対応できる人材の育成に、保健指導は必要不可欠な科目であるといえるでしょう。

医学の基礎となる解剖学では、人体各部の機能や構造を学びます。解剖学は歯科衛生士になるための国家試験でも、頻繁に出題されています。医療従事者としての必須知識であるとともに、国家試験に合格するために避けては通れない学問ということです。

ほかに、口腔衛生学では、人と地域コミュニティーが健康で豊かに生きていくための術を実践的に学んでいきます。歯科疾病予防や健康増進のための知識・技術や歯科衛生統計などを勉強します。