歯科衛生士の活躍の場

福祉分野でもある在宅医療は、食べることを通して行う全人格的なケアです。歯科衛生士個人の心意気によって仕事の幅は大きく広がります。このような状況により、高齢者を対象としたシルバー産業の市場規模も大きく広がっています。今やその総額は数十兆円ともいわれています。この数字は、アパレル産業と比較すると倍以上にもなり、シルバー産業がどれほどの大きなものかがわかると思います。

製造業は人件費などが安い海外へと拠点を移す企業も増えてきており、産業の空洞化が懸念されています。一方、シルバー産業は今後もサービスの対象者が増えることが見込まれます。つまり、成長の可能性が高い産業といえ、さまざまな方面から注目を集めています。

しかし、成長の可能性があるとしても、どのような方向に育っていくのかは定かではありません。その原因の一つに、高齢化社会に対する政府の動き出しが遅れていたことがあります。必要な社会整備がなかなかスムーズに進んでいないのです。

ただ、歯科衛生士の知識や技術が、歯科医院から在宅医療へと活躍の場を変えていくことはほぼ間違いないといっても過言ではないでしょう。

高齢化社会と歯科衛生士のかかわりという観点から見れば、シルバー産業において非常に重要な存在となると思います。