子どもの矯正失敗のケース

小学校低学年のころ(10歳以下)、近所の一般歯科医院で矯正治療を行っていました。前歯のかみ合わせが反対で、下あごのほうが出ていた(反対瞭合)ための治療でした。チンキャップ(頭からあごにかけてベルトのようなもので固定するヘッドギアのような、子どものころに使う矯正器具を数年間装着し、前歯の反対瞭合を改善しました。ところが、永久歯がはえ揃ったあとに反対暁合が再発。右上の犬歯が八重歯になっていたので、隣の第一小臼歯を抜歯して、上あごに矯正用のブラケットを装着し、治療は終了しました。 ところが大人になるにしたがって、だんだん下あごが前に出てきて、かみ合わせが変化してきました。そのとき彼女は、「子どものころ、自分があまり模範的な患者でなかったから、こんなものか」と思ったそうです。けれども20歳になり、「下あごが出て前歯がきちんとかめないので、何とか治したい」と思い、現在のクリニックに来院したのです。けれども、このケースの場合は、早く治療を始めたこと自体が悪いのではありません。チンキャップを用いて、反対暖合を改善するのも悪いことではないといいます。では、何が問題かというと、その後、上の第一小臼歯(永久歯)を一本抜いて行った治療です。子どものころの今反対岐合では、身長が伸びる時期に下あごが成長する可能性が十分にあります。ですから、成長が残っている時点で、上の歯だけを抜いて治療を行うことは、矯正をきちんと学んだ人なら絶対にしないといわれています。

なぜなら、上の歯だけを抜歯したら、上の歯列だけが小さくなるのですから、 下あごが成長したら、すぐ反対岐合に戻ってしまうのは素人でもわかることです。いわんや、右上の小臼歯だけ抜歯するのは論外。正中線もずれ、見た目の美しさ子どものころ矯正したのに、 下あごが出でかみ合わせられなくなりました。こういった頑張って子供のころから矯正をしても失敗するケースもあります。矯正には注意が必要です。

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