強アルカリ水で治療する

歯周病の原因というのは、歯周ポケット内に存在するばい菌です。このばい菌のやっかいなところは、バイオフィルムという膜を張り、その内部で増殖を繰り返していることです。強アルカリ水というのは、このバイオフィルムを溶解させる力を持っています。つまり通常では殺すことのできないばい菌たちを、始末する能力があるということです。

この強アルカリ水というのは、口をゆすぐときに使う洗口剤として使用するだけでもプラークを形成しにくくする作用があります。

口の中は、虫歯や歯周病によって歯痛や歯肉の腫れがあるときに酸性にかたむいています。概して、我々の身体というのは炎症などが生じていると、その炎症を発生させるか化学物質が分泌されています。この影響により、炎症が生じている部分というのは強い酸性となっています。この高酸性でいる状態というのは、炎症をさらにひどいものにします。そこで強アルカリ水をもちいて、その酸性を中和します。これにより、腫れはひいていきます。それだけでなく、強アルカリ水というのは歯周病の原因となっているばい菌に対して直接的に有効であるという報告もあります。

強アルカリ水というのは、半導体に付着した油やたんぱく質を洗い流すことに用いられることで有名です。つまり強アルカリ水というのは、もともと洗浄という効果を発揮する作用をもっているのです。それを口内洗浄に用いない手はありません。

しかしながら、強アルカリ水を口に含めばアルカリによる火傷をおこす可能性があります。そこで、アルカリ水のpHを9.7程度におさえてやります。そうすることによって、口内火傷をおこさず、口内を殺菌し、そしてバイオフィルムを破壊させる適度なアルカリ度数になります。

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